一棟マンション投資と区分マンション投資

一棟マンション投資とは

一棟マンション投資とは、その名のとおり、マンション一棟を丸ごと所有するタイプの投資です。一棟丸ごとなので、収益性は区分マンションに比べて当然高くなります。反面、価格が非常に大きくなります。

購入するなら相当額の融資を銀行から受ける必要になりますが、自己資金(預金)は物件価格の3割程度が必要となることが多いです。つまり、1億円の物件を購入するためには3,000万円の資金が必要というわけです。
資金を用意できたとしても、高額なローンを組むことになるので、ローンの審査をパスするにはそれに見合った年収が必要です。最低でも年収1,000万円以上を基準とする銀行が多いようです。

区分マンション投資とは

区分マンション投資は、マンションの部屋を1室から購入し運用する投資です。複数のオーナーが各々部屋を区分所有することになります。賃貸管理や物件管理などは一般的に管理会社が行うので、仕事が忙しいサラリーマンの方でも行いやすい投資だと言われています。

一部屋というのがポイントで、マンションを丸ごと購入しようとすると億単位の金額となりますが、その中の1室ならサラリーマンでも踏み台を使って背伸びすれば手の届く金額で購入できます。

新しいマンション投資のかたち

バブル期はマンションに限らず不動産を買えば、儲かる時代だったと言います。バブル期の株と同じで、日に日に値が上がっていき、転売して利益を上げる。そんな転売目的の投資だったけど、バブルがはじけた後は、そんな投資は全く成り立たなくなり、それに代わって、購入したマンションを長く持ち、家賃収入を得るという新しいマンション投資が始まったそうです。
一攫千金ではなく、コツコツ稼いで行くという、言ってみれば日本人ならではの地道な投資ですね。

今の主流は、1棟ではなく区分マンション投資です。
東京都内の中古1棟マンションを購入しようとしたら、3階建て、9部屋ぐらいのマンションでも1億以上かかるのが普通です。個人投資家の資金力では購入が非常に困難で、現実的ではありません。誰もが憧れる高層マンションなんて・・・。
ただ、一室だけ購入する区分マンション投資なら一棟に比べて、買いやすいし、何より売りやすいです。だから投資する人が集まって主流なかたちになっているというわけですね。